やっさんが、慎重にコンバインを操作しながら、少しづつ刈り進みましたが、ちょっと進むと、コンバインのタイヤが、ずぶずぶと、泥の中に埋まりこみます。
黄金に実った稲が収穫できず、途方にくれるばかりでした。
農業仲間の助けをかり、手刈りで稲刈りをすることになりました。
1反5畝を手で刈り、ぬかるむ畑で稲を運ぶのは、スローモーションのよう。
田んぼの中を歩き慣れてないと、足をとられて前にすすむことすら、難しい状況でした。
一日かけて、すこしづつ刈り進みました。
最後の何畝かだけ、ぬかるむ泥の上を、洋平くんがちいさい機械を、上手に操り、職人技で刈ることができました。
どんどんすすんでいく、機械のすばらしさに、感動しました。
稲がなくなった田んぼをみて、申し訳ないやら、うれしいやら、へとへとになりました。
気づいたら、向こう側でコンバインがはまって動かなくなっていました。
ぬかるむ田んぼにはまった何トンもある機械を出すのは至難です。
深く埋まりこみ、どうにも出すことができない状態でしたが、業者にお願いすると、お金がかかります。
次の日、やっさんと、レインボーふぁーむのりえちゃんが、体中どろまみれになりながら、どうにか出せました。諦めないのはすごいです。
稲づくり、一年目の試練は続きます。