藁の灰をつかってコンニャクをかためる
①藁(700g)を燃やし、お湯(5リットル)につける。
※藁が灰にならないよう、黒焼きで。
②ざるでこす。
③すくった藁の灰のうえから、灰の抽出液を繰り返し通す。
藁の灰を通ることで不純物が濾過されて、水がきれいになってくる。
④さらしで漉す。
⑤濁りがとれ、きれいな藁灰抽出液ができる。このアルカリ性の抽出液をつかって、コンニャクを固める。
⑥ようやく大きくなった、3年物のこんにゃく。
⑦皮をむく。
⑧抽出液の中におろし金をいれて、コンニャクをすりおろす。空気に触れないようにする。
☆時間をかけてゆっくり丁寧に液に溶かしながらすりおろす。すりおろし方が重要で、溶かしながらやらないと、かたまり状になり、色の黒い田舎コンニャクになるので注意する。
⑨1晩置く。
今年はうまくいきそうな、状態になりました。
⑩固まったのをゆのみですくいとる。
すくった穴が、自然ともとの状態に戻ってから2回目をすくう。
☆少なくなってきたら、こんにゃくの表面が戻りにくくなるので、ありったけの湯飲みにコンニャクをいれておいてから、形を整えるほうがよい。
⑪なでるように形を整える。
⑫最初は低温で茹でて、水圧で形が整って浮かんできてから、沸騰させる。
⑮茹で上がったら、冷水でしめる。
できあがり。
藁灰でコンニャクを固めるのは難しくなんども失敗しました。
ようやく今年は固めることができました。
手間がかかり廃れそうな昔のやり方ですが、
こうやってつくる本物のこんにゃくの味は、
とても美味しいので、この方法は伝承していきたと思います。
分量ややり方は、農文教の「絶品手づくりこんにゃく」という本を参考につくりました。